防災教育ビデオ
放火を防ぐ・住民の手で…
――安全で安心なまちづくり――


◆放火は6年連続、出火原因のトップ !

消防白書によると「放火及び放火の疑い」による火災は、年間約14000件。全体の約23%。6年連続、出火原因のトップである。では、放火犯は、どのような地域を狙っているか。火災の専門家、日本火災学会会長の菅原教授は語る。「放火犯はだいたい都会を狙います。住民の目が行き届かず、何をしても良いという雰囲気があるからです。」

◆生々しい放火現場 住民達の恐怖の表情
宮城県仙台市で起こった連続放火事件の現場を追う。この事件は深夜約1時間のうちに、高校生の兄弟が、自転車に乗って次々に9件の連続放火を犯していったもの。車庫の車に火をつけられて全焼した家屋、悲惨に燃え残ったバイクの残骸など、痛ましい放火現場映像。近所の人々も不安を隠せない。
では、放火を防ぐためには、いったいどのような対策があるのだろうか。

◆連続放火がキッカケで 今も続ける夜警パトロール
埼玉県越谷市の自治会防災部では、8年前に起こった連続放火事件をキッカケに、月に2〜3回徹底的な夜警パトロールを行っている。1995年4月、最初の放火が起こってから、越谷市をはじめ近隣地区で約1年に渡って、46件もの放火が発生。ついに死者を出す凶悪事件に発展し、街の人々を恐怖のどん底に陥れた。当時の心境を地元住民に聞く。犯人が捕まり、時が経った今でも、住民は、怒りを忘れていない。

◆無理せず続ける防火対策 主婦の防火クラブ
宮城県仙台市には、熱心に放火対策に取り組んでいる主婦たちだけの防火クラブがある。若林地区木ノ下町婦人防火クラブである。放火対策と取り組み始めたキッカケは、やはり約三年前に隣の地区で起こった連続放火。現在メンバーは約80人。色々な活動をしているが、ほとんど毎日、主婦業の一つとして夜警パトロールも行っている。婦人防火クラブ会長の高橋みさをさんに、当時から今までの話を聞く。

◆小さな事から始めよう 放火魔に狙われないように
ここでは、越谷と仙台の地元住民が、夜警パトロール以外、どんな活動と取り組んでいるかを紹介する。ゴミ一掃運動、街灯チェック、防炎性ボディシートの使用のすすめ、空き家調査、住民の啓蒙活動等々、放火の恐怖を実際に体験した地域では、二度と放火犯から狙われないための、小さな活動を積み重ねているのだ。

◆杉並区連続放火の特徴 放火魔の心理
最近、杉並区で発生した連続放火の現場を検証する。連続放火の研究をしている東京大学大学院工学系、樋村研究員に放火犯の心理について話を聞き、CGで放火現場を再現する。放火犯は多くの場合、道路や公園など人目に付かない公共の空間を狙う。しかし、犯罪を重ねるうち大胆になり、やがては私有地の敷地内にまで入っていって、犯行を繰り返すこともあるという。放火犯は人目につかない死角の場所を選んで犯行を繰り返している。では、放火犯が狙う街の死角をなくすには……

◆きれいな街が 放火魔を寄せつけない
捕まった放火犯の調書によると、放火しやすい街は、路上がゴミゴミしていたり、掲示物がはがれている、つまり住民の目が行き届いていない印象の街。反対に路上がきれいで、掲示板もキチンと管理されている街は、放火したくない心理が働くという。更に路上犯罪者が、犯行を止めた理由で一番多いものは、「住民に声をかけられた時」だという。こうしたことを踏まえて、放火されない街づくりのポイントを分かり易くまとめる。

◆自分で守る みんなでつくる 安全で安心な街
力士15人が所属する、伊勢ノ海部屋でも、最近、夜警パトロールと取り組み始めた。目立つ力士がパトロールすることが、犯罪の抑止効果になれば、と始められたのだ。このように、住民一人一人の防犯意識の向上、地域ぐるみの地道な放火対策の繰り返し、そして「自分たちの街は自分たちで守る」という心構えが、これからは大切な時代である、と訴えて終わる。

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■スタッフ 
      制作統括・監督…木裕己
      プロデューサー…篠原 修
      脚   本………加藤有芳/木裕己
      撮   影………森 隆吉/山口哲広
      録   音………沢畑 明/新関清志
      選   曲………柏瀬紀代隆
      CG 制作………小嶋宏幸/高橋誠哉
      制作主任………川下和裕
      ナレーター………明石 良

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